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Monthly Archives: 6月 2010

   ここはとあるソフトハウスの総務部総務課。みなさん、花粉症に苦しんでるらしく、室内でもマスクをしていますが、そんな中でも平気そうな人たちが2人いました。
   

びぎな
「前回抜け落ちてたのって何なの?」

   

まにあ
「前々回、処理の流れのとこで操作の順番考えたやろ? でも、前回の個々の処理ではそれについては全然触れてへんね。処理に入れるのはどっちかというと詳細設計レベルやと思うけど、その操作の順番に付いてきちんと設計しておくのも大事な仕事や」

   

びぎな
「でも、それは前々回の図で……」

   

まにあ
「あれは、こういう流れを想定してるという理想の形や。実際にユーザーがどう操作しようとするかはわからへんから、あらゆる状況を想定してこの流れに持っていくようにしやなあかん」

   

びぎな
「よくわからない……」

   

まにあ
「こういう、ソフトの状態に応じて動作を制限するために、普通は状態遷移というものを考えるんや」

   

びぎな
状態遷移?」

   

まにあ
「こういう状態の時にこういう操作されたらどうなるかっていうのを明示的にまとめておくねん。ま、最初ソフトが立ち上がった時を初期状態としよか。そこからどうなるかを考えていくで。まず、初期状態での各操作を考えてみい」

   

びぎな
「背景画像のボタンを押されたら、背景画像選択済みになるの」

   

まにあ
「そんな感じでいこか」

   

びぎな
「キャラクター画像のボタンを押したら、キャラクター画像選択済みになって、背景色のボタンの場合は何もできないの。合成ボタンを押しても何もできないの。保存ボタンも同じ……」

   

まにあ
「じゃ、次は背景画像選択済み状態や」

   

びぎな
「背景画像ボタンを押されたら、そのままかな。キャラクター画像のボタンを押されたら、両画像選択済みの状態。背景色の選択ボタンの場合は何もできないの。合成ボタンと保存ボタンも同じ……」

   

まにあ
「次はキャラクター画像選択済み状態や」

   

びぎな
「背景ボタンを押されたら、両画像選択済みの状態。キャラクター画像のボタンの場合はそのままで、背景色のボタンの時は、キャラクター画像と背景色選択済み。合成ボタンと保存ボタンは何もできないの」

   

まにあ
「背景ボタンはキャンセルされることもあるけど、その場合はそのままやな」

   

びぎな
キャラクター画像と背景色選択済みで背景画像のボタンが押された時は、両画像と背景色選択済み。キャラクター画像のボタンが押された時はキャラクター画像選択済みに戻って……」

   

まにあ
「待ちや。そこ、背景色選択済みやなくなるんか?」

   

びぎな
「キャラクター画像が変わるから、背景色も……」

   

まにあ
「ほな、最初に白が背景のキャラクター画像で白を選択した後で、次に同じように白が背景色のキャラクター画像を読み込み直したら、背景色は同じ白でも選択し直さなあかんのんか?」

   

びぎな
「面倒なの……」

   

まにあ
「背景色の選択は確かにキャラクター画像を読み込んだ後やないとあかんけど、背景色を選択するしないはユーザーの判断しだいでええんとちゃうの? たとえば1回も選択されへんでもデフォルトの背景色で処理するとか……」

   

びぎな
「そうするの」

   

まにあ
「ほな、背景色選択済みとかいう状態は無しやな。背景色を選択できる状態は限られてるけど、背景色を選択しても状態はそのままということや」

   

びぎな
「続けるの。両画像選択済み状態で背景画像のボタンが押された時はそのまま。キャラクター画像のボタンが押された時もそのまま。背景色のボタンが押された時もそのまま。合成ボタンを押された時は合成済み状態になるの。保存ボタンの時は何もしないの」

   

まにあ
「ほな、次」

   

びぎな
合成済み状態で背景画像のボタンが押された時は、両画像選択済みの状態に戻るの。キャラクター画像のボタンが押された時も、両画像選択済みの状態に戻るの。背景色のボタンが押された時も両画像選択済みの状態に戻るの。合成ボタンが押された時はそのまま。保存ボタンが押された時は……あれ?」

   

まにあ
「どないしたんや?」

   

びぎな
「保存ボタンで初期状態に戻ったら、最初から全部やり直しになるの。保存し直したりするには合成済みの状態のままの方が良いの」

   

まにあ
初期状態というのはあくまでソフトを立ち上げた時の状態やから、一連の処理が終わったからって最初の状態に戻る必要はあらへん。必要なのは、自然で使いやすい状態の遷移をすることや」

   

びぎな
「保存ボタンが押された時はそのままにするの」

   

まにあ
「これで一通りの操作についての状態遷移が決まったやろ。これを元にソフトの状態を制御するように作っていくんや。ほな、また今日のとこを表にまとめておきや」

   

びぎな
「……」

   
 
   
 

(つづく)